土地を売る際は、少しでも高い値段で売却したいものです。土地を高値で売却するには、そのためのテクニックやコツを把握して、それを実践することが大切です。本記事では、そんな土地を高値で売却するためのポイントをまとめて紹介します。土地の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
CONTENTS | 目次
土地を高値で売却するためのポイント
高値で土地を売却するための手法を、順番に見ていきましょう。
家があれば取り壊す
家がある土地を売却する場合、もっとも望ましいのは取り壊して更地にすることです。更地は用途が広く、たとえば住宅や商業施設、駐車場などさまざまな用途に対応可能です。
また、取り壊し費用は住宅ローンの対象にならないため、家が残ったままだと購入希望者が限られ、売却価格も低くなる可能性があります。土地を高く売るためには、家を取り壊し、更地として売りに出すことが重要です。
値上がり基調のときに売る
土地は、景気によって価格が変動します。そのため、値上がり基調のときに売却すれば、より高く売れます。
地価公示価格などをチェックし、値上がりが続いているタイミングを見計らって売却することがもっとも効果的です。とくに、日銀のマイナス金利政策が解除される時期は価格が下がる可能性があるため、早めの売却が勧められます。
境界を確定する
土地を売却する際、境界が確定していないと購入者が不安になり、売却が難しくなります。そこで境界を確定することで、買主が安心して購入できるようになります。隣地所有者と協力して、境界確定の手続きを行い、問題を未然に防ぐことが重要です。
越境の覚書を締結する
越境とは、ものが隣地を越えている状態を指します。越境物がある場合、売却前に隣地所有者と「越境の覚書」を締結しておくことで、買主が安心して購入できるようになります。とくに、擁壁などの越境は簡単に是正できない場合が多いため、事前に対応策を講じておくことが重要です。
土壌汚染調査をする
土壌汚染は土地売却時に重要な要素です。汚染がないことを確認しておけば、買主の不安を解消でき高値での売却が可能です。
土壌汚染調査を実施し、結果を買主に提供することで、信頼性を高められます。
過去の利用履歴を明らかにしておく
過去の土地利用履歴を明確にすることは、買主の不安を減らすために重要です。とくに、地中に障害物が埋まっている場合や過去に工場などがあった場合、調査結果を提供することで売却時のトラブルを避けられます。
不動産会社・買主選びも大切
土地を高く売るためには、適切な不動産会社と買主を選ぶことが非常に重要です。以下では、それぞれの選び方について詳しく説明します。
よい不動産会社の選び方
土地を高く売却するためには、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。同じ土地でも、不動産会社の営業マンの努力や営業力によって、売却価格に大きな違いが出ます。
よい営業マンは、誠実で行動力があります。また、しっかりと売却活動を行うため、土地が高く売れる可能性が高くなります。一方、営業力が弱く、不誠実な態度を取る営業マンでは土地がなかなか売れません。
不動産会社選びで重要なのは、営業マンとの相性です。複数の不動産会社と面談を行い、営業マンの態度や熱意、提案内容をしっかりと見極めましょう。
また、一般媒介契約を選ぶことで、複数の会社に依頼できます。これにより、より多くの不動産会社から提案を受け、最適なパートナーを見つけることが可能です。不動産会社選びは売却活動の結果に大きな影響を与えるため、慎重に選びましょう。
適切な買主の選び方
土地を高く売るためには、適切な買主を選ぶことも重要です。土地の利用目的によってその価値は大きく変わります。たとえば、土地を自宅の建設や商業施設などで自分の目的のために使用する最終消費者は、ほかの買主よりも高い価格を提示する可能性があります。
一方、投資目的で購入を検討する投資家や不動産会社は利益を重視するため、提示する価格が低くなることが多いです。具体的には、たとえば駐車場経営を目的とした購入者は収益性が低いため、高額な価格で購入を検討することは少ないです。
対して、自分の家を建てるために購入を検討している消費者は、一生に一度の大きな買い物として土地に対して高い価格を支払う意欲があります。そのため、土地が高く売れる可能性が高いです。
また、土地の価格が上がる要因として、需要のタイミングも重要です。投資家や不動産会社がすぐに買い手として現れることがありますが、少し時間をかけて最終消費者が現れるのを待つ方が高い価格で売れることがあります。買主が複数いる場合、どの買主を選ぶか慎重に決めることが、土地を高く売るためには非常に重要です。
まとめ
土地を高値で売却するためには、いくつかの重要なポイントがあります。まず、家がある場合は取り壊して更地にすることで、用途が広がり高値で売却しやすくなります。また、値上がり基調のタイミングを見計らって売却することも効果的です。境界確定や越境の覚書を締結することで、買主の不安を解消し、スムーズに取引が進みます。さらに、土壌汚染調査を実施し、過去の利用履歴を明確にすることで、信頼性を高めることが可能です。最後に、信頼できる不動産会社と適切な買主を選ぶことで、より高い価格で売却できる可能性が高くなります。これらのポイントを実践することで、土地をより高く売却できます。
